学歴コンプを抱くのは悪いことではない
受験が生み出すコンプレックス
「学歴コンプ」とは、自らが通っている、もしくは卒業した大学よりレベルの高い大学に対して、もしくは受験時に合格することができなかった大学に対して羨望を覚え、そこと自分の大学とのレベル差にコンプレックスを感じる現象を指す言葉です。一般的に、学歴コンプは「未練たらたら」とか「諦めが悪い」とか言われることが多く、どちらかというとそれを持つことに対してはマイナスな意見が多いのが現状です。
かくいう私自身はそこまで「学歴コンプ」を抱いているわけではないのですが、私個人の意見として、「学歴コンプはうまく対処すれば個人が成長する材料にもなり得る」というものがございます。
学歴コンプを抱く人たちが、それを解消しようとして起こすアクションとしてまず挙げられるのが、「再受験」でしょう。私もそれに関して異を唱えるつもりは全くございません。ただ、再受験以外にも起こすアクションは存在すると思います。
その一例として挙げられるのが、資格試験の受験です。「資格を取っても学歴コンプは消えないだろ」と思われた方、その通りです。私は今回、「学歴コンプの解消方法」を申し上げているのではありません。あくまで、学歴コンプに対してどう向き合っていけばプラスの方向に持っていけるか、ということをお伝えしようとしているわけです。
仮に再受験に成功したとしても。。
学歴コンプはなかなかやっかいなもので、再受験に成功しても、そこで更に上の大学に対してコンプを抱いてしまう、なんてこともあります。言い換えれば、学歴コンプを持ちやすい性格の方には、それがずっとついてまわります。ですので、無理にそれを解消するのではなく、それをバネにし、「消化」ではなく「昇華」の材料として利用すれば、思わぬパフォーマンスを発揮できることがある、というのが私の持論です。
大学受験を不本意な形で終え、第一志望でない大学に入学した学生がときどき掲げる目標として、資格取得が挙げられます。これは「昇華」の一種です。大学不合格によって感じた悔しさをバネにして、大学受験とは別のフィールドで奮闘する。とても素晴らしいことだと思います。資格取得以外にも、アクションは色々あるでしょう。「何がふさわしいか」は個人によると思います。また、再受験も「更なる高みを目指す」という観点からみれば「昇華」にあたるかもしれませんね。
厄介なコンプレックスも付き合い方次第
「学歴コンプ」も、付き合い方次第では自分を成長・奮起させてくれるバネのような存在になるわけです。話は変わりますが、「社会に出ると学歴は気にならなくなる」なんて話をときどき耳にしますが、実際のところはどうなんですかね?気にする人はずっと気にしそうですが。。それはまた、別の機会にお話しできれば、と思います。