大学ぼっちでもソロ充がしたい

大学ぼっちは選択科目の一つだと思います。自身の大学ぼっち生活で得た経験をもとに、大学ぼっち流の”処世術”をお伝えしていきます。

【難問】理系コンプレックスとどう向き合うべきか

~羨望が生む「コンプレックス」~

世の中には様々な形態の「コンプレックス」がはびこっていますが、私は今回「理系コンプレックス」についてお話していきたいと思います。

 

簡単に申し上げると、理系コンプとは「理科系に対する憧れがありながら、主に試験等で思わしい結果が得られず、高校の文理選択でやむなく文系を選んだ」生徒が、その選択後も文系に対して自信を持てずに、自身の選択に後悔、後ろめたさを感じる、というものです。

 

かくいう私も、この理系コンプに悩まされていた時期があります。私の場合は中学時代に理科の授業をサボりがちだったので、自業自得な部分もかなりあるのですが、高校に入り、自分の将来を考えるうえで、理科系に進むことを考えはしましたがやはりその能力が欠如していて、「やむを得ず」文系を選択した節がございます。更に、当時とりわけ仲のよかった友人が皆理系を選択しており、「自分だけが文系」という事実にかなり後ろめたさを感じていました。

 

結局私は文科系の大学学部に進学しましたが、いまいち学部が取り扱う学問に慣れない気持ちがございました。恐らく、理系コンプを抱いたまま大学に進学した方にとってこの現象は避けては通れないものでしょう。

 

理系大学生のイメージ

未練を捨てるか、理転するか、それとも…

 

そこで私は、おおまかな解決策を提示したいと思います。

 

ひとつは、理系に対する憧れを完全に捨てて、自身の学部の勉強に専念すること。

未練を断ち切って、自身が「文系」の学生であるという現実を飲み込み、そうである以上はその学問に集中・専念するということです。大学受験により得た結果をおろそかにしない、という点では一番効率的かもしれません。

 

ふたつめは、理転を意図し、大学の再受験や編入を検討すること。

一度理系の道を諦めて文系の学部には進んだものの、やはり理系に対する未練を捨てられない、どうしても理系学部でやりたいことがある、もしくはご自身から「文系」というレッテルを剥がしたい、という方は、理系への転身を試みて再受験や編入試験を試みる場合もあるでしょう。前述のものと異なり、こちらは大学受験で(ひとまず)得た合格をないがしろにしてしまう可能性があったり、そもそもの難易度が高かったりと、リスキーなものにはなります。が、見事再受験・編入試験に合格し、理転成功を勝ち得たときの悦びは果てしないものでしょう。

 

そして最後に、これが私の選んだ方法ですが、「学部の専攻を最低限こなしながらも理科系の勉強も続けること」です。幸い、私が理科系でかねてより興味のあった分野が情報系科目でしたので、この手段は決して無理のないものでした。大学の「副専攻」という素晴らしい制度を利用しながら独学でも情報系の学習をし、2年の秋には基本情報技術者試験に合格することができました。

 

 良い点・悪い点

最後に提示した手段では、学部の卒業も十分に見据えながらご自身が諦めきれなかった理系分野の学問も追いかけられるので、安全策ではあるかと思います。ただ悪く言ってしまえば、「諦めが悪い」「どっちつかず」とも捉えられるでしょう……。

 

「理系コンプレックス」は、他のコンプ同様、当事者でないと分かり得ない悩みというものが強くございます。「高校時代にもっと真剣に理科系の勉強をしとけばよかっただろ」と思われるかもしれませんが、理系コンプに悩む方々はその多くが、「(ご自身が考える限り)真剣に取り組んだけれど、それでもなかなか結果がついてこなかった」からこそ余計に悩まされるものです。

 

 

 「好きなことを追い求める」「現実を見て安定に落ち着く」か……。その判断を高校生に任せるのは半ば荷が重い部分があると思います。いちはやく、「理系」「文系」を隔てる壁が薄くなること、及び理系コンプに悩む学生さんが減ることを願ってやみません。